Favorite Love~本命は一番近くにいた~
潤哉は誠実な人だと思っていたし、つきあいはじめたころはホントにそうだったのだと思う。
わたしのことを大事にしてくれたし、コンパに行ったりもしてなかったと思う。

けど、それは裏切られた。

1人暮らししていたその後輩女子の家から朝、潤哉がでてくるのを見たわたしの友達が教えてくれたのだ。

「浮気した時点で無理やから。」

潤哉に告げたら、

「わかった。」

って簡単に引き下がった。

わたしはそのあと、サークルをやめた。

潤哉とは学部はちがったから、もう会うこともあまりなく残りの1年を過ごせたし、潤哉がどこに就職したのかも全然興味もなかったし、知らなかった。
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