Favorite Love~本命は一番近くにいた~
それが、突然ホテルのクロークにコートをとりにいったときに対応してくれたのが潤哉だったときには空いた目も口もふさがらなかった。

「結菜…」

「潤哉…」

なかなかコートをとってきてくれなくて…

「どこで働いてんの?」

とか

「元気やった?」

とか聞いてくる。

いや、わたしもう話したくないんだけど…
と思うけど…

はねつけるわけにもいかなくて、答えてるうちに遅くなってしまう。

「ごめん。潤哉。わたし急いでるから。」

「あ、そう。ごめん。」

で、やっとコートを取りに行ってくれた。

「結菜。今度また大阪来たら…」

「じゃ。行くから。」

そういうと大急ぎで理輝のところに戻った。
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