この曇り空は私と似ていた
寝坊したわけではないのだけれどここ一週間、ごはんが喉を通らないし、彩りがよくても何の意味もないように食欲はでてこない。 そして味すらも感じない。私が今、この世に本当に生きているのかわからなくなるぐらいだ。
ため息をついてから教室に入る。最近は周りの景色を見るのも、他人の話し声を聞くのも嫌になってきて、校則を無視して長くした前髪で視界を遮断し、本を読んで現実逃避ばかりしている。
体育の時にはさすがに本を読むわけにもいかないので、保健室に逃げてベッドでごろごろしている。
時々浜崎先生とかに心配されることもあるけれど、大丈夫だって自分に言い聞かせるように伝えていた。
その日の放課後。委員の仕事で図書室へ向かった。
すると、静まりかえっている図書室に美華吏だけがいた。
美華吏は浮かない顔をして窓から見える夕焼けをぼんやりと眺めている。
勉強会はとっくに終わっているのにどうしているのだろうか。
そんな疑問を抱きながらカウンターの方へ行こうとする。
「なぁ、清加。本当に大丈夫か?」
美華吏は心配しているような顔でそう言った。
二人きりになる度、この言葉をいつも聞いているような気がする。
相変わらず苛立つけれど、やっぱり心底嬉しいと思っている自分がいてそれでも辛いっていうことは言えなくて、心の中では絶望の涙が溢れてくるばかりだ。
ため息をついてから教室に入る。最近は周りの景色を見るのも、他人の話し声を聞くのも嫌になってきて、校則を無視して長くした前髪で視界を遮断し、本を読んで現実逃避ばかりしている。
体育の時にはさすがに本を読むわけにもいかないので、保健室に逃げてベッドでごろごろしている。
時々浜崎先生とかに心配されることもあるけれど、大丈夫だって自分に言い聞かせるように伝えていた。
その日の放課後。委員の仕事で図書室へ向かった。
すると、静まりかえっている図書室に美華吏だけがいた。
美華吏は浮かない顔をして窓から見える夕焼けをぼんやりと眺めている。
勉強会はとっくに終わっているのにどうしているのだろうか。
そんな疑問を抱きながらカウンターの方へ行こうとする。
「なぁ、清加。本当に大丈夫か?」
美華吏は心配しているような顔でそう言った。
二人きりになる度、この言葉をいつも聞いているような気がする。
相変わらず苛立つけれど、やっぱり心底嬉しいと思っている自分がいてそれでも辛いっていうことは言えなくて、心の中では絶望の涙が溢れてくるばかりだ。