HONEYBEE(1)～アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚～

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初めて迎えた一人だけの夜。

隼也さんは当直で不在。
相馬先生の言葉を信じよう。

目が覚めると私のカラダは身動きが取れなくなっていた。
「えっ？」

すぐそばには眠る隼也さんの顔が見える。

「あ、あの・・・隼…也さん？」

当直で居ないのはずの彼がベットの中に居て、私を抱き締めてた。その状況がリアルに感じず、彼のカラダを揺すり、起こす。

「隼也さん！」

「うるさいぞ。瑞希…少し寝かせてくれ…」

「当直じゃ…？」

「相馬先生一人で大丈夫だって…言うから…帰らせて貰ったんだ」

隼也さんは切れ長の瞳を開き、私を優しく見つめてそう返して来た。

「相馬先生…」

彼が私に気を遣ってくれたんだ。