HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
お母さんたちはお兄ちゃんに私と隼也さんの結婚を話したのだろうか?
もし、話をしていれば、冷静に話をしていられないはず。
私の口から話した方が…
「瑞希、行きますよ」
「はい」
私が考え込んでいると兄の方が先に歩きだしていた。
ロビーの奥のカフェテラスでコーヒーを飲みながら三年振りの兄妹水入らずの時間を過ごした。
「瑞希が看護師になると言った時、私が反対したのを憶えていますか?」
「勿論」
「でも、こうして看護師の資格を取り、懸命に人の命を救う為に働く妹の瑞希を兄としては誇りに思っています。きっと、彩芽が生きていれば…彩芽も貴方のコトを尊敬したコトでしょう。瑞希」
私と兄は十三歳違い。
私が誕生した時、兄は反抗期の真っ只中で、何の関心も示さなかった。
でも、お姉ちゃんが亡くなり、泣きじゃくる私を静かに抱き締めてくれた兄。
その日から、人が変わったようにシスコン化した。
最初は戸惑っていたけど。
お兄ちゃんは私を可愛がっていたお姉ちゃんの代わりとして、可愛がってくれたんだと思っている。
もし、話をしていれば、冷静に話をしていられないはず。
私の口から話した方が…
「瑞希、行きますよ」
「はい」
私が考え込んでいると兄の方が先に歩きだしていた。
ロビーの奥のカフェテラスでコーヒーを飲みながら三年振りの兄妹水入らずの時間を過ごした。
「瑞希が看護師になると言った時、私が反対したのを憶えていますか?」
「勿論」
「でも、こうして看護師の資格を取り、懸命に人の命を救う為に働く妹の瑞希を兄としては誇りに思っています。きっと、彩芽が生きていれば…彩芽も貴方のコトを尊敬したコトでしょう。瑞希」
私と兄は十三歳違い。
私が誕生した時、兄は反抗期の真っ只中で、何の関心も示さなかった。
でも、お姉ちゃんが亡くなり、泣きじゃくる私を静かに抱き締めてくれた兄。
その日から、人が変わったようにシスコン化した。
最初は戸惑っていたけど。
お兄ちゃんは私を可愛がっていたお姉ちゃんの代わりとして、可愛がってくれたんだと思っている。