HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
食事を終え、今夜は実家で泊るコトにした。
「瑞希…」
お兄ちゃんの私の部屋は隣同士。
部屋に入る前に偶然、上がって来たお兄ちゃんに呼び止められた。
「お兄ちゃん…私…隼也さんから全部話を訊きました。でも、私…隼也さんとは離婚しませんよ」
「瑞希…」
「・・・私、隼也さんを愛してるから…それに過去の話だし」
「彼は本当に貴方を見ているんですか?彩芽ではなく瑞希のコトを」
「見ています…私は彼を信じます」
「瑞希!?」
お兄ちゃんの眼鏡の奥の瞳には薄っすらと涙の膜が見えた。
「お兄ちゃん?」
「・・・私の知らない所で、人としても瑞希は成長していたんですね…こんなに立派になって…お兄ちゃんは嬉しいです」
お兄ちゃんは私をギュッと抱き締めた。
「お兄ちゃんってば!!?」
「瑞希…お兄ちゃんはいつでも貴方を見守っていますよ…」
「お兄ちゃんは早く妹離れして…いい人見つけて下さい…」
「それは…おいおいお兄ちゃんだって考えています…四捨五入すれば…四十歳ですから・・・」
「瑞希…」
お兄ちゃんの私の部屋は隣同士。
部屋に入る前に偶然、上がって来たお兄ちゃんに呼び止められた。
「お兄ちゃん…私…隼也さんから全部話を訊きました。でも、私…隼也さんとは離婚しませんよ」
「瑞希…」
「・・・私、隼也さんを愛してるから…それに過去の話だし」
「彼は本当に貴方を見ているんですか?彩芽ではなく瑞希のコトを」
「見ています…私は彼を信じます」
「瑞希!?」
お兄ちゃんの眼鏡の奥の瞳には薄っすらと涙の膜が見えた。
「お兄ちゃん?」
「・・・私の知らない所で、人としても瑞希は成長していたんですね…こんなに立派になって…お兄ちゃんは嬉しいです」
お兄ちゃんは私をギュッと抱き締めた。
「お兄ちゃんってば!!?」
「瑞希…お兄ちゃんはいつでも貴方を見守っていますよ…」
「お兄ちゃんは早く妹離れして…いい人見つけて下さい…」
「それは…おいおいお兄ちゃんだって考えています…四捨五入すれば…四十歳ですから・・・」