HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「誰に似てるんですか?智咲先輩」
「あ…ううん…こっちの話…」
「まぁ、この世界、自分に似てる人間は私を含めて三人居るって言いますからね…」
「あ、そうね」
「それよりも瑞希…そのランチバックは何が入ってるの?」
「あ…これは私が隼也さんの為に作った宿直用のおにぎりです」
「へぇー…見せて見せて」
智咲先輩が催促したので、私はランチバックを開けて、中のタッパーに入ったおにぎりを見せた。
「三角おにぎりです…右の中身の具材は梅干しで、真ん中がおかか、左が昆布のおにぎりなります」
「三角には見えないけど・・・」
三角に握ったつもりおにぎりだけど、歪な形になってしまった。
「瑞希って料理苦手?」
「はい…苦手です…でも、形は歪でも愛情はこもってますよ」
「愛情ね…まぁ、高木先生には愛はこもってると言って、ちゃんと渡すのよ。瑞希」
「勿論」
私はタッパーの蓋を閉めた。
母から貰ったレシピブックを頼りに、時間がある日はキッチンに立って、頑張っていたけど。
私の料理はなかなか上達しなかった。
「あ…ううん…こっちの話…」
「まぁ、この世界、自分に似てる人間は私を含めて三人居るって言いますからね…」
「あ、そうね」
「それよりも瑞希…そのランチバックは何が入ってるの?」
「あ…これは私が隼也さんの為に作った宿直用のおにぎりです」
「へぇー…見せて見せて」
智咲先輩が催促したので、私はランチバックを開けて、中のタッパーに入ったおにぎりを見せた。
「三角おにぎりです…右の中身の具材は梅干しで、真ん中がおかか、左が昆布のおにぎりなります」
「三角には見えないけど・・・」
三角に握ったつもりおにぎりだけど、歪な形になってしまった。
「瑞希って料理苦手?」
「はい…苦手です…でも、形は歪でも愛情はこもってますよ」
「愛情ね…まぁ、高木先生には愛はこもってると言って、ちゃんと渡すのよ。瑞希」
「勿論」
私はタッパーの蓋を閉めた。
母から貰ったレシピブックを頼りに、時間がある日はキッチンに立って、頑張っていたけど。
私の料理はなかなか上達しなかった。