HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「さっきの彼は…瑞希さんの…」
「彩芽と瑞希の兄貴だ」
彼の診断は虫垂炎。
抗菌薬の点滴を二、三日投与して、手術するか否か判断することになった。
俺は和樹さんを医局の奥にある部長室に招き入れた。
「ほとんど使ってないから…キレイですよ」
「そっか…」
「コーヒー淹れますね」
「気を遣わせて悪いな…隼也」
和樹さんはソファに腰を下ろした。
俺は医局の中にあるコーヒーサーバーで備え付けのカップにコーヒーを注ぎ、戻った。
「どうぞ」
「サンキュー」
ブラインドを少しだけ開くと午後の陽射しが隙間から射し込んで来た。
「アフリカの医療支援はどうでしたか?」
「大変だったよ。何度も死にかけた。その度に覚悟を決めたが…こうして日本に帰るコトが出来た」
和樹さんは軽く笑い、俺の淹れたコーヒーを飲んだ。
「彩芽と瑞希の兄貴だ」
彼の診断は虫垂炎。
抗菌薬の点滴を二、三日投与して、手術するか否か判断することになった。
俺は和樹さんを医局の奥にある部長室に招き入れた。
「ほとんど使ってないから…キレイですよ」
「そっか…」
「コーヒー淹れますね」
「気を遣わせて悪いな…隼也」
和樹さんはソファに腰を下ろした。
俺は医局の中にあるコーヒーサーバーで備え付けのカップにコーヒーを注ぎ、戻った。
「どうぞ」
「サンキュー」
ブラインドを少しだけ開くと午後の陽射しが隙間から射し込んで来た。
「アフリカの医療支援はどうでしたか?」
「大変だったよ。何度も死にかけた。その度に覚悟を決めたが…こうして日本に帰るコトが出来た」
和樹さんは軽く笑い、俺の淹れたコーヒーを飲んだ。