HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「でも・・・また…」
「いや…お前の片腕になってくれと院長に懇願されて…」
「!?」
「静佳さんが工藤さんと共謀して、この病院を乗っ取ろうとしているのは明らかだ。現に俺が居た時よりも工藤さんの息のかかった人間が増えてると言っている」
父さんもまた…工藤さんのコトを心から信頼していたワケじゃないんだ。
俺は少しだけ安心した。
だから、伊集院元総理にも相談して、陽依さんを・・・
「隼也お前が生まれる前の話になるが、先代の院長の行った不正受給の件もヤバいと思ったけど。今回もヤバいぞ。工藤さんのバックには裏社会の人間が絡んでるようだ」
「えっ?」
「この地域の医療は間違えなく危機に瀕する。此処はお前の病院だ。俺も尽力は尽くす」
「ありがとう…和樹さん」
不祥事を起こした先代の院長だったお爺ちゃんは既に他界。
父さんが爺ちゃんの不祥事でどれだけ苦労したか。
病院の存続の危ぶまれ、それでも父さんは医者として、院長としてこの病院を護り切った。
母さんも父さんを支え、院長夫人として麻酔科医として尽くした。そして、五十歳若さで亡くなった。
今でも、父さんは母さんを早死にさせたのは自分のせいだと悔やんでいた。
「いや…お前の片腕になってくれと院長に懇願されて…」
「!?」
「静佳さんが工藤さんと共謀して、この病院を乗っ取ろうとしているのは明らかだ。現に俺が居た時よりも工藤さんの息のかかった人間が増えてると言っている」
父さんもまた…工藤さんのコトを心から信頼していたワケじゃないんだ。
俺は少しだけ安心した。
だから、伊集院元総理にも相談して、陽依さんを・・・
「隼也お前が生まれる前の話になるが、先代の院長の行った不正受給の件もヤバいと思ったけど。今回もヤバいぞ。工藤さんのバックには裏社会の人間が絡んでるようだ」
「えっ?」
「この地域の医療は間違えなく危機に瀕する。此処はお前の病院だ。俺も尽力は尽くす」
「ありがとう…和樹さん」
不祥事を起こした先代の院長だったお爺ちゃんは既に他界。
父さんが爺ちゃんの不祥事でどれだけ苦労したか。
病院の存続の危ぶまれ、それでも父さんは医者として、院長としてこの病院を護り切った。
母さんも父さんを支え、院長夫人として麻酔科医として尽くした。そして、五十歳若さで亡くなった。
今でも、父さんは母さんを早死にさせたのは自分のせいだと悔やんでいた。