HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「お先でした…」

「ママ、のどかわいた」

「ボクも…おみずほしい」

三人がお風呂から上がって来た。
私と隼也さんは三人の声に弾かれ、パッとカラダを離す。

「あ…ゴメンなさい…お邪魔でしたね…」

「ううん…大丈夫。ねぇ―隼也さん」

「ん、あ・・・お前たち喉渇いてんのか?何飲む??」

隼也さんは双子ちゃんの飲み物を用意し始める。

匠君はお水、咲ちゃんはオレンジジュースを飲んだ。

「じゃ私達はお先に寝ます。お邪魔虫は退散するので…仲良くして下さい。部長に瑞希」

三人は私達に気を利かせ、ゲストルームに入ってしまった。

「仲良くしろと言われても…仙波さん達が居ると…何も出来ないぞ…」

「そうですね…」

「暫く・・・五人で本当に暮らすのか?」

「だって…この辺りで、セキュリティのしっかりしたマンションは此処しかありませんよ…あ、お兄ちゃんの部屋借りますか?」

「それもいいな…瑠生さん、偉く…仙波さんのコト気に入ってるし。今、丁度本人は入院してるしな・・・」

「明日にでも、頼んでみますか?」

「それがいい・・・」

< 152 / 262 >

この作品をシェア

pagetop