HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「二人で内緒の話か?」

「えぇ、まぁ―・・・兄と妹のヒミツの話です。隼也さんには言えません」

「そっか…俺と瑞希は先に出るから…バイタルのチェックを頼む」

「はい…分かりました。二人には色々と迷惑掛けてすいません」

「いいんだよ…同居の件は二人で色々と話してくれ」

「隼也さんに言われなくても話をします…いいから…早く出て行って下さい…」

お兄ちゃんは隼也さんを追い払う。

「じゃあね。お兄ちゃん」
「お仕事、頑張って下さい…瑞希」

「うん。じゃ」

私は手を短く手を振り、二人で廊下に出た。

「・・・マジで単純だな…瑠生さんって…」

「・・・でもよかったじゃない…」

「これでまた甘い新婚生活に戻れそうだな…」

「・・・隼也さんって意外と甘いのがスキなのね…」
「悪いか?」

「ううん…」

私は首を横に振った。


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