HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
背筋に迫りあがって来る甘い電流が愛しい。
「愛してる」

「私も愛してる」と互いのキモチを確かめ合い、一層相手を求め、意識の中が白く染まっていった。

彼の腕の中で甘い戯れの余韻に浸りながら、ピロートーク。

「隼也さん…私…咲ちゃんや匠君を見てたら、子供欲しくなちゃった」

「えっ!?あ…俺と瑞希の子か…そうだな…」

隼也さんも真顔になり、考え込む。

「父さんも年だし…孫の顔見たいよな・・・」

―――子供の話ができるなんて夢みたい。

自分がお姉ちゃんの身代わりだと悩んだあの頃が嘘のよう。

「来年を目途考えようか?」

「うん」

「でも・・・もう少し二人でいたい…いいよな…瑞希」

「うん…」

隼也さんは私の額に優しく口づけすると再び、乗り掛かって来た。

「隼也さんってタフね…」

「医者は体力勝負の職業だから…」

――――こうして甘い戯れは繰り返された・・・
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