HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
叔母の目論見
隼也side~
年明け。
俺が理事長と院長の椅子に正式に座り、二週間が過ぎていた。
でも、つい最近まで、父さんが座っていた院長の椅子。
「落ち着かないな」
「慣れるまで時間はかかりますよ。本日のスケジュールです。院長」
陽依さんと交代して、俺の院長秘書に就いた紡さん。
彼が俺にタブレットを渡した。
外来や手術、院長業務のスケジュールが色別で示されていた。
こうして、色別されたスケジュールを見ると院長としての業務が多く見えた。
「午後一時に『ジーザスジャパン』の吉良社長が来院されるのか…楽しみだな」
「吉良正人社長は研究者でもあるから…色々と話をすればいいですよ。院長」
「じゃ紡さん…外来の診察に行って来ます。留守をお願いします」
「承知しました」
普段は偉そうにしている紡さんも、秘書として院長の俺を立てて、黒子に徹した。
状況に応じて立ち回れる器用な人だった。
俺が理事長と院長の椅子に正式に座り、二週間が過ぎていた。
でも、つい最近まで、父さんが座っていた院長の椅子。
「落ち着かないな」
「慣れるまで時間はかかりますよ。本日のスケジュールです。院長」
陽依さんと交代して、俺の院長秘書に就いた紡さん。
彼が俺にタブレットを渡した。
外来や手術、院長業務のスケジュールが色別で示されていた。
こうして、色別されたスケジュールを見ると院長としての業務が多く見えた。
「午後一時に『ジーザスジャパン』の吉良社長が来院されるのか…楽しみだな」
「吉良正人社長は研究者でもあるから…色々と話をすればいいですよ。院長」
「じゃ紡さん…外来の診察に行って来ます。留守をお願いします」
「承知しました」
普段は偉そうにしている紡さんも、秘書として院長の俺を立てて、黒子に徹した。
状況に応じて立ち回れる器用な人だった。