HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
診察から院長室に戻ると静佳叔母さんの大声がドア越しに聞こえて来た。
「今までずっと事務部任せだった経営企画会議に院長が出席するってどういうコトかしら?私は訊いてませんけど…」
「前院長はそうだったかもしれませんが…現院長の意向です」
「貴方が隼也に変な入れ知恵をしたんでしょ?紡さん」
「俺は何も言ってませんよ。経営者として、病院の経営について把握しておくのは当然です。院長が会議で出席されて、何か不都合なコトはあるんですか?事務長」
紡さんは低い声で静佳叔母さんを詰っていた。
「別にそう言うワケではないけど…」
声を張り上げていた静佳叔母さんの声も紡さんの言葉に追い詰められ、段々と声が小さくなっていく。
二人の勝負がついて所で、俺は中に入った。
「只今」
「お帰りなさいませ。院長」
「隼也…貴方…三時からの企画会議…出るそうね」
「はい」
「今から・・・そんなに詰めて大丈夫なの?」
俺のカラダを心配する振りをして、静佳叔母さんは遠回しに会議には出るなと言っていた。
「大丈夫ですよ。ご心配ありがとう御座います」
「私は別に…これで失礼するわ」
静佳叔母さんは悔し気な表情で出て行った。
「今までずっと事務部任せだった経営企画会議に院長が出席するってどういうコトかしら?私は訊いてませんけど…」
「前院長はそうだったかもしれませんが…現院長の意向です」
「貴方が隼也に変な入れ知恵をしたんでしょ?紡さん」
「俺は何も言ってませんよ。経営者として、病院の経営について把握しておくのは当然です。院長が会議で出席されて、何か不都合なコトはあるんですか?事務長」
紡さんは低い声で静佳叔母さんを詰っていた。
「別にそう言うワケではないけど…」
声を張り上げていた静佳叔母さんの声も紡さんの言葉に追い詰められ、段々と声が小さくなっていく。
二人の勝負がついて所で、俺は中に入った。
「只今」
「お帰りなさいませ。院長」
「隼也…貴方…三時からの企画会議…出るそうね」
「はい」
「今から・・・そんなに詰めて大丈夫なの?」
俺のカラダを心配する振りをして、静佳叔母さんは遠回しに会議には出るなと言っていた。
「大丈夫ですよ。ご心配ありがとう御座います」
「私は別に…これで失礼するわ」
静佳叔母さんは悔し気な表情で出て行った。