HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「貴方…一体何のつもりですか?」

ドア越しに聞こえる瑠生さんの声。

「お前は誰だ?」

「私は智咲の婚約者です…このような騒ぎを起こして、智咲が自分のモノになると本気でお思いですか?」

「君…相手の神経を逆撫でする言動は慎みたまえ…」
瑠生さんは警察官と共に佐藤と対峙していた。
彼の説得に借り出されたのか?

「瑠生さん・・・!?」

仙波さんも彼の声を訊いていた。

「君は出ない方がいい…」

瑠生さんを心配して外に出ようとする仙波さんを制する。

「でも・・・」

「俺に任せておくんだ…」

俺は佐藤に切られた頬の傷口から滴る血を指で拭い、一歩前に出ると銃声が響いた。




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