HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
夫婦でパーティー
今夜は主要取引先の医療メーカー『(株)フロンティアメディカル』創立五十周年パーティ-。
私は院長夫人として、隼也さんに同行する。
紡さんの運転でパーティ-会場となる 湾岸エリアの緑の公園に囲まれた『フロンティアホテル・東京』へと向かっていた。
父に連れられてドレスアップして、令嬢としてパーティには出席していたけど、隼也さんと公の場所に出るのは初めてで、緊張で心臓がバクバクしていた。
「『フロンティアホテル』と『フロンティアメディカル』は同じ『フロンティアホールディングス』の傘下に入っている。『フロンティアホテル』は『フロンティアカンパニー』が経営している。
その経営者が次期・宇佐美家の当主となる宇佐美充斗(ウサミジュウト)さんが取締役を務めている」
「宇佐美充斗さん…」
「瑠生さんから訊いた話では、久世は宇佐美社長の父親であり、『フロンティアホールディングス』宇佐美秋斗(ウサミアキト)会長の愛人の子だ。彼から久世を秘書にしてくれと頼まれたらしい」
「じゃ二人は腹違いの兄弟…」
「まぁ、それは表立って言えないコトだから…瑞希の胸に仕舞っておいてくれ」
「分かりました」
「ちなみに『フロンティアメディカル』は会長の弟・宇佐美春斗(ウサミハルト)さんが取締役を務めている。ウチとしては主要な取引先だ…憶えいておいてくれ」
「はい」
「見えてきましたよ…『フロンティアホテル』…」
今まで無言で運転していた紡さんが後部座席の私達に言って、ハンドルを右に切り、公園の間を走り抜けていく。
緑豊かな公園と東京湾が一望できる場所に建つ暖色系の光にライトアップされ、シックな外観の『フロンティアホテル・東京』
私は深呼吸して、胸を沈ませた。
私は院長夫人として、隼也さんに同行する。
紡さんの運転でパーティ-会場となる 湾岸エリアの緑の公園に囲まれた『フロンティアホテル・東京』へと向かっていた。
父に連れられてドレスアップして、令嬢としてパーティには出席していたけど、隼也さんと公の場所に出るのは初めてで、緊張で心臓がバクバクしていた。
「『フロンティアホテル』と『フロンティアメディカル』は同じ『フロンティアホールディングス』の傘下に入っている。『フロンティアホテル』は『フロンティアカンパニー』が経営している。
その経営者が次期・宇佐美家の当主となる宇佐美充斗(ウサミジュウト)さんが取締役を務めている」
「宇佐美充斗さん…」
「瑠生さんから訊いた話では、久世は宇佐美社長の父親であり、『フロンティアホールディングス』宇佐美秋斗(ウサミアキト)会長の愛人の子だ。彼から久世を秘書にしてくれと頼まれたらしい」
「じゃ二人は腹違いの兄弟…」
「まぁ、それは表立って言えないコトだから…瑞希の胸に仕舞っておいてくれ」
「分かりました」
「ちなみに『フロンティアメディカル』は会長の弟・宇佐美春斗(ウサミハルト)さんが取締役を務めている。ウチとしては主要な取引先だ…憶えいておいてくれ」
「はい」
「見えてきましたよ…『フロンティアホテル』…」
今まで無言で運転していた紡さんが後部座席の私達に言って、ハンドルを右に切り、公園の間を走り抜けていく。
緑豊かな公園と東京湾が一望できる場所に建つ暖色系の光にライトアップされ、シックな外観の『フロンティアホテル・東京』
私は深呼吸して、胸を沈ませた。