HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
陽依さんの案内で三階のパーティ会場へとエレベーターに乗り、移動した。

パーティの受付席には馴染みの顔が揃っていた。

「あ…院長」
「高木院長に瑞希ちゃん」

相馬先生と槇村先生が一緒に受付を済ませていた。

「相馬先生…槇村お前も招待されていたのか?」

「『フロンティア』さんには日頃お世話になっているので…」

「それはウチも同じだ…」

私達も受付を済ませたが、急に緊張してか、お腹が痛くなってきた。

「隼也さん、先に行ってて…私…ちょっと御手洗い行って来る」

「あぁ、そうか…」

「私も行こうかしら…」
と陽依さんも呟く。

「じゃ俺は先に入ってるぞ」

「うん」

< 194 / 262 >

この作品をシェア

pagetop