HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
私は御手洗いに直行し、陽依さんはメイク直しをすると言って、パウダールームに入って行った。
緊張するとお腹が痛くなる私。悪いクセだ。ちゃんと治さないと。
私はお腹をすっきりさせ、トイレから出てパウダールームに居た陽依さんと合流する。
「陽依さんはパーティに慣れていますよね…私は今夜が初めてで…昨日も粗相しないか不安で眠れなくて…」
「私だって緊張していますよ…それより…このイヤリング…瑞希さんの方が似合いそうね…」
「えっ?」
陽依さんは耳許に着けていたダイヤのイヤリングを外し、私の耳朶に着けた。
「これ…高いでしょ?」
「・・・いいわよ…」
もう片方も外し、私の耳朶に着ける。
私の耳許で揺れる雫型のダイヤのイヤリング。
「キレイ…」
「高木院長におねだりして、買って貰うのよ。瑞希さん」
おねだりと言われても、忙しい隼也さんにわがままは言えない。
それにまだ、お姉ちゃんに対して引け目を感じていた。
「これはわがままじゃないわよ…瑞希さん」
「えっ?」
どうして…陽依さんは私のキモチは分かったの?
「私は彼におねだり出来ないけど…瑞希さんなら出来るわ」
「陽依さんが出来ないコト、私にだって無理ですよ…」
緊張するとお腹が痛くなる私。悪いクセだ。ちゃんと治さないと。
私はお腹をすっきりさせ、トイレから出てパウダールームに居た陽依さんと合流する。
「陽依さんはパーティに慣れていますよね…私は今夜が初めてで…昨日も粗相しないか不安で眠れなくて…」
「私だって緊張していますよ…それより…このイヤリング…瑞希さんの方が似合いそうね…」
「えっ?」
陽依さんは耳許に着けていたダイヤのイヤリングを外し、私の耳朶に着けた。
「これ…高いでしょ?」
「・・・いいわよ…」
もう片方も外し、私の耳朶に着ける。
私の耳許で揺れる雫型のダイヤのイヤリング。
「キレイ…」
「高木院長におねだりして、買って貰うのよ。瑞希さん」
おねだりと言われても、忙しい隼也さんにわがままは言えない。
それにまだ、お姉ちゃんに対して引け目を感じていた。
「これはわがままじゃないわよ…瑞希さん」
「えっ?」
どうして…陽依さんは私のキモチは分かったの?
「私は彼におねだり出来ないけど…瑞希さんなら出来るわ」
「陽依さんが出来ないコト、私にだって無理ですよ…」