HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
パーティの合間に壇上に立って『フロンティアメディカル』の代表取締役の宇佐美春斗社長から挨拶とは別に重大発表がなされた。

「紡さん?」

壇上には紡さんの姿が。

「この度『フロンティアメディカル』と『アクティビティコンサルティング』は業務提携をし、新会社『フロンティアコンサルティングサービス』を設立するコトになりました。
その代表取締役には伊集院紡さんは就任するコト予定で御座います。伊集院紡さんからのご挨拶をお聞きください…」

「宇佐美社長からご発表の通り、充実した病院経営や事業拡大のサポートしたく、『アクティビティコンサルティング』メディカル部門から独立し、大手医療機器メーカー『フロンティアメディカル』の手を借りて、新会社を設立させていただくコトになりました・・・」

「えっ?じゃ隼也さんの秘書は?」

「俺の秘書は…まぁ~静佳叔母さんとのケリがつけば…別の秘書を捜すつもりだ」

「そうなんだ…」

「…院長に就任して…色んなコトが見えて来た。
俺は経営者しても頑張る必要があるって…まぁ、経営の方は紡さんを頼ろうと考えてる」

「そっか…」

「・・・『清和会』は高木一族経営の病院ではなくなるかもしれないけど…俺の病院であるコトに変わりはない。瑞希」

「うん」


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