HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
私はボストンバックに荷物を詰め込んだ。

「瑞希お前…本当に帰るのか?」

隼也さんは悲し気に私を見つめた。

「確かに悪いのは俺だ。彼女が隼君を妊娠した時期を考えれば、否定はできない。HLAも一致している。でも、俺はちゃんと避妊した。俺を愛してるなら、少しぐらい信じてくれてもいいだろ?」

「ゴメン…隼也さん」
「瑞希・・・」

「ゴメンなさい…」


「どうして謝る?」

「貴方を信じてあげられなくて…ゴメンなさい…」


「瑞希…」

彼を信じたいけど、それ以上に治療に一人で耐える隼君の姿を見ているのが辛かった。

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