HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
叔母の死
隼也side~
俺の骨髄が採取され、隼君に移植された。副作用もなく、隼君は無事に退院。
工藤さんをマフィアに殺され、病院乗っ取りも不可能となってしまった静佳叔母さんは自ら事務長を退任した。
俺と父さんは一ノ瀬家の手前、叔母を見捨てると言ったが、血の繋がりは断ち切れなかった。
俺が感傷に浸っていると院長室の内線が響く。
「こちら院長室です…」
内線の受話器を取った紡さんの顔色が変わった。
「院長…渚部長から電話です。静佳さんが自殺未遂を起こして、今しがた、搬送されて来たそうです」
「分かった…」
俺はリクライニングチェアから腰を上げた。
「俺は救命に向かう。後は頼みます。紡さん」
「了解」
俺は院長室を飛び出した。
工藤さんをマフィアに殺され、病院乗っ取りも不可能となってしまった静佳叔母さんは自ら事務長を退任した。
俺と父さんは一ノ瀬家の手前、叔母を見捨てると言ったが、血の繋がりは断ち切れなかった。
俺が感傷に浸っていると院長室の内線が響く。
「こちら院長室です…」
内線の受話器を取った紡さんの顔色が変わった。
「院長…渚部長から電話です。静佳さんが自殺未遂を起こして、今しがた、搬送されて来たそうです」
「分かった…」
俺はリクライニングチェアから腰を上げた。
「俺は救命に向かう。後は頼みます。紡さん」
「了解」
俺は院長室を飛び出した。