HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
俺は相馬先生に相談した。
「そうか…」

二人で夕映えが差し込むカンファレンスルームで我が子の画像を見ながら話をする。

「…産まれるまで持たないとなれば…副院長の言う通り、その方法しかないな」

「でも、条件は厳しい…母子二人の命がかかってるから…」

「その条件を満たせなければ…どうするの?」

「…父さんは中絶を勧めた…」

「そうか…胎内で死亡する前に…中絶するのか…酷な話だな…院長」

「瑞希ちゃんがどう言ってるの?」

「…瑞希にはまだ何も話していない…」

瑞希にはこんな残酷なコト言えなかった。

「院長一人の話じゃないだろ?俺に話す前に瑞希ちゃん本人に話さないと」

「相馬先生の言う通りだな・・・」



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