HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
二人の間に産まれた早斗君は国で難病指定されている胎児では重篤な心臓病『左室低形症候群』を患っていた。
発見が遅れたら、一ヵ月以内に亡くなると言われている。
幸い、眞彩さんの胎内にいた時に発見され、生後まもなく手術を受け、助かった。
成長するにつれ、手術が必要となる病。
二度目の手術も成功し、三度目の手術の為、入院。
次の手術は高木院長ではなく、父親である相馬先生が執刀する。
「バイタルは異常なしです。相馬先生」
「こんどはパパのもしもしだね・・・」
「あぁ、そうだ・・・」
早斗君は自分でパジャマのボタンを外し始める。
「自分で外すのか…えらいな・・・早斗」
「だって・・・ぼく・・・お兄ちゃんになるから…」
「そっか…」
眞彩さんのお腹には二人目の命が宿っていた。
「じゃ私はお先に失礼します…」
「ありがとう…一ノ瀬さん」
「いえ」
家族三人水入らずの中。他人の私は異分子。
お邪魔虫になっていたような気がして早々に病室を出た。
発見が遅れたら、一ヵ月以内に亡くなると言われている。
幸い、眞彩さんの胎内にいた時に発見され、生後まもなく手術を受け、助かった。
成長するにつれ、手術が必要となる病。
二度目の手術も成功し、三度目の手術の為、入院。
次の手術は高木院長ではなく、父親である相馬先生が執刀する。
「バイタルは異常なしです。相馬先生」
「こんどはパパのもしもしだね・・・」
「あぁ、そうだ・・・」
早斗君は自分でパジャマのボタンを外し始める。
「自分で外すのか…えらいな・・・早斗」
「だって・・・ぼく・・・お兄ちゃんになるから…」
「そっか…」
眞彩さんのお腹には二人目の命が宿っていた。
「じゃ私はお先に失礼します…」
「ありがとう…一ノ瀬さん」
「いえ」
家族三人水入らずの中。他人の私は異分子。
お邪魔虫になっていたような気がして早々に病室を出た。