HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
隼也さんとお姉ちゃんは性的な関係がなかったなんて、意外だった。
医者として、お姉ちゃんの病状を知っているし、大切に想ってるからこそ手が出せなかったのかもしれない。
そう思うと隼也さんのお姉ちゃんに対する愛情の深さが感じてしまい、胸がギュッと締め付けられ、切なかった。
私は隼也さんの言っていた男児のママと対面した。
男児のママ・瀬戸悠乃(セトユノ)さんは私よりも一つ年上の二十五歳。
隼也さんの言う通り、夫は仕事が忙しく、ワンオペ育児だった。
赤ちゃんの容体は隼也さんの処置で安定し、今朝は少しだけミルクを飲んだよう。
彼女の実家は北海道で、この東京で頼れるのは夫だけ。
でも、その夫も仕事が忙しく、出張の多い営業職で、頼るコトが出来なかった。
瀬戸さんの話を一時間半ほど訊き、後は当院の産婦人科が行っているママさんサークルを紹介、古株の助産師・是枝さんに任せ、隼也さんの居る男性用の当直室を訊ねた。
隼也さんは宿直の為、ベットで仮眠を取っていた。
「仮眠の邪魔をしてゴメンなさい…」
「いいよ…」
彼はカラダを起こした。
医者として、お姉ちゃんの病状を知っているし、大切に想ってるからこそ手が出せなかったのかもしれない。
そう思うと隼也さんのお姉ちゃんに対する愛情の深さが感じてしまい、胸がギュッと締め付けられ、切なかった。
私は隼也さんの言っていた男児のママと対面した。
男児のママ・瀬戸悠乃(セトユノ)さんは私よりも一つ年上の二十五歳。
隼也さんの言う通り、夫は仕事が忙しく、ワンオペ育児だった。
赤ちゃんの容体は隼也さんの処置で安定し、今朝は少しだけミルクを飲んだよう。
彼女の実家は北海道で、この東京で頼れるのは夫だけ。
でも、その夫も仕事が忙しく、出張の多い営業職で、頼るコトが出来なかった。
瀬戸さんの話を一時間半ほど訊き、後は当院の産婦人科が行っているママさんサークルを紹介、古株の助産師・是枝さんに任せ、隼也さんの居る男性用の当直室を訊ねた。
隼也さんは宿直の為、ベットで仮眠を取っていた。
「仮眠の邪魔をしてゴメンなさい…」
「いいよ…」
彼はカラダを起こした。