HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「そう押すな…瑞希。分かってる」

私が強く背中を押したもんだから、腰に巻いていたバスタオルは彼の足許に落ちた。

彼の締まったお尻が目の前に晒される。

「ゴメンなさい!!」

私は反射的に離れ、目を両目で覆った。

「前じゃなくて良かったな」

彼はクスクス笑いながら、バスタオルを拾い上げて、腰を巻き直した。

「瑞希お前、わざと落としたな」

「こ、これは…不可抗力です」

「それよりも早く出てくれ」

「はい!!」

鳴り続けるインターホンで我に返り、慌てて応対する。
彼はその隙に奥の部屋へと行ってしまった。

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