HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
彼の指示で、私の荷物は全部ゲストルームに運び込まれた。
「ご苦労様でした」と二人で引っ越し業者を見送った。
「意外と荷物多かったな」
「これでも、断捨離したんですけど…」
「断捨離ね」
隼也さんはゲストルームを見つめた。
「まぁ、これでも飲んで…休憩だ」
隼也さんが私にコーヒーを淹れてくれた。
二人でソファに腰を下ろしてひと息をつきながら彼の淹れたコーヒーを飲む。
「苦いんですけど」
「そうか?」
「苦すぎて…悪いけど…飲めません」
「眠気を吹き飛ばそうといつもよりも多めに淹れたからな…悪い」
「ミルク…ありますか?」
「ミルク?あ…冷蔵庫に紙パックの牛乳が入ってた」
私はコーヒーを入ったマグをローテーブルに置き、キッチンの冷蔵庫を向かった。
冷蔵庫を開けると牛乳パックが見えた。
でも、賞味期限は二週間前の日付。
「あの…この牛乳、賞味期限切れてますけど」
「そっか…じゃ買わなきゃないぞ…まぁ、俺は医者だ。お腹壊したら、診てやるぞ」
「結構です」
私はパックを手に取り、中身をシンクの中に捨てた。
牛乳とは違うヨーグルトのようなドロッした液体に変わっていた。
何にもない冷蔵庫。
隼也さんは基本、料理はしなかっただろう。
と言っても、私も料理には自信がない。
ソファに戻ると、マグのコーヒーは全部彼が飲み干していた。
「ご苦労様でした」と二人で引っ越し業者を見送った。
「意外と荷物多かったな」
「これでも、断捨離したんですけど…」
「断捨離ね」
隼也さんはゲストルームを見つめた。
「まぁ、これでも飲んで…休憩だ」
隼也さんが私にコーヒーを淹れてくれた。
二人でソファに腰を下ろしてひと息をつきながら彼の淹れたコーヒーを飲む。
「苦いんですけど」
「そうか?」
「苦すぎて…悪いけど…飲めません」
「眠気を吹き飛ばそうといつもよりも多めに淹れたからな…悪い」
「ミルク…ありますか?」
「ミルク?あ…冷蔵庫に紙パックの牛乳が入ってた」
私はコーヒーを入ったマグをローテーブルに置き、キッチンの冷蔵庫を向かった。
冷蔵庫を開けると牛乳パックが見えた。
でも、賞味期限は二週間前の日付。
「あの…この牛乳、賞味期限切れてますけど」
「そっか…じゃ買わなきゃないぞ…まぁ、俺は医者だ。お腹壊したら、診てやるぞ」
「結構です」
私はパックを手に取り、中身をシンクの中に捨てた。
牛乳とは違うヨーグルトのようなドロッした液体に変わっていた。
何にもない冷蔵庫。
隼也さんは基本、料理はしなかっただろう。
と言っても、私も料理には自信がない。
ソファに戻ると、マグのコーヒーは全部彼が飲み干していた。