HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
まずはノンアルビールで乾杯した。
「今日はお疲れ様でした。隼也さん」
「あ…お前こそ…これからもよろしくな。瑞希」
「こちらこそ不束な者ですが…よろしくお願いします」
「よろしく」
二人でグラスを重ね、リーズナブルだけど本格的なフレンチのコースを食していく。
「美味しい」
「本当はこの店…相馬先生が教えてくれたんだ」
隼也さんは前菜のテリーヌを口に運び、早速ネタバレした。
「知ってますよ…」
「えっ?お前…まさか…電話盗み訊きしてたのか?」
「隼也さんの声…大きいから…聞こえたんです」
「・・・そっか…何だ最初から知ってたのか…」
隼也さんは頬杖を付き、グラスのビールを飲み干した。
「ビール追加します?」
「ん、あ…後でいいよ。俺、こういう所がいけないんだ」
「えっ?」
「・・・だから、モテるのに残念な人になるんだな…」
「今からモテたら、困ります…」
「そうだな…俺には瑞希という妻が出来るからな…」
妻…その響きに鼓動が速くなり、嬉しさがこみ上げた。
こうして、私と彼は夫婦となった…
「今日はお疲れ様でした。隼也さん」
「あ…お前こそ…これからもよろしくな。瑞希」
「こちらこそ不束な者ですが…よろしくお願いします」
「よろしく」
二人でグラスを重ね、リーズナブルだけど本格的なフレンチのコースを食していく。
「美味しい」
「本当はこの店…相馬先生が教えてくれたんだ」
隼也さんは前菜のテリーヌを口に運び、早速ネタバレした。
「知ってますよ…」
「えっ?お前…まさか…電話盗み訊きしてたのか?」
「隼也さんの声…大きいから…聞こえたんです」
「・・・そっか…何だ最初から知ってたのか…」
隼也さんは頬杖を付き、グラスのビールを飲み干した。
「ビール追加します?」
「ん、あ…後でいいよ。俺、こういう所がいけないんだ」
「えっ?」
「・・・だから、モテるのに残念な人になるんだな…」
「今からモテたら、困ります…」
「そうだな…俺には瑞希という妻が出来るからな…」
妻…その響きに鼓動が速くなり、嬉しさがこみ上げた。
こうして、私と彼は夫婦となった…