HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
「それは知ってますけど…でも、『ジーザス』の久世君が彼女のコト狙っていますよ」

「久世か…」

彼はイケメンで、薬大卒。
薬剤の知識も豊富で、営業能力も高く、つい彼に勧められ、要らぬ薬剤を購入してしまうコトが只々あった。

それに、俺の父曰く、彼は若い時の俺にそっくりらしい。

今も若いと思ってるが、それは俺自身だけ、世間様はそうじゃないらしい。

「久世君、積極的だから…社内ルールなんて無視して…一ノ瀬さんを口説き来ますよ」

「それは困るな…」

「なら、彼女を誘いなさい!!俺は高木先生の味方ですから…」

相馬先生は俺に発破をかけるだけかけて、帰ってしまった。
残された俺は後ろ髪を掻き、考え込む。

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