HONEYBEE(1)~アラフォードクターと一夜から始まる身代わり婚~
久世のヤツ…俺にマジだと言っておきながら、村上さんと二股とは男のクズだな。
「俺はそろそろ帰らないと…後はよろしくね…高木先生」

「はぁ?瑞希はどうするんだ?」

「高木先生の部屋にでも泊まらせたら?此処から近いし」

「えっ?」

「じゃ、お代はツケにしておいて…ママ・・・月末纏めて払うから…」

「わかったわ。相馬ちゃん」
野太い声でママは相馬先生を見送った。
俺は盛大な溜息を吐き、泥酔して眠ってしまった瑞希をおぶってバー近くの自宅マンションに連れて行った。

弱いクセに飲むから…
―――酒飲んで忘れたいほど、久世がスキだったのか?
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