あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
笑顔の君に癒されて~祐誠side~
「では、よろしくお願い致します」


俺は、丁寧に頭を下げた。


「こちらこそ頼みましたよ。しかし、君は会長に似て立派だね」


「いえ、私などは…まだまだです。父の代から大変お世話になっていて、橋田社長にはこれからも御指導よろしくお願い致します」


榊グループにとって、大切な取り引き相手のやり手社長であり、父の親友。


橋田社長とはアパレル事業の海外展開について話し合っていた。


父と親交が深いおかげで、俺の話を全て前向きに考えると言ってくれた。


確かに、榊グループには良いデザイナー達が多数いて、良いチームが組まれ、自社ブランドは人気のブランドに発展していた。


しかし、海外展開となると…


海外に太くて強いパイプを持っている橋田社長の力を借りることがとても重要だった。


このアパレル事業は榊グループにとって、かなり大きな挑戦になる。


必ず、成功させる。


俺の中には強い決意がみなぎっていた。
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