あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
本当に…すごい。


しかも全部最高に美味しいから。


こんなに料理上手だったら、すぐにでもお嫁にいける。


私なんか…まだまだだな。


最近は忙しかったから、全然パンも焼けてないし、料理も手抜き。


イベントも終わったし、こんな風におもてなしの心を持ってるあんこさんを見習って、私もいろいろ新しい料理に挑戦したいと思った。


私達は、美味しい料理をゆっくりと堪能しながら、ワイワイとにぎやかに過ごした。


あちこちで話に花が咲く。


東堂社長と慧君以外はみんな女性だから、話始めるとすごく盛り上がる。


そんな時、


「お疲れ様」


って、慧君が話しかけてくれた。


「いろいろありがとう。慧君と社長さんには本当にお世話になりました」


「そんなかしこまらないで。5日間、楽しかったから。父さんなんか、毎日ものすごく張り切ってさ。それを見てるのも嬉しかったし。それに百貨店にパンを運んだ時、たまに…雫ちゃんの姿も見れたから」
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