あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「そうだね~イベントの時は本当に頼りになったもんね。アドバイスいっぱいしてくれて、おかげで助かったし…って、いつの間にか前田さんの話になってるじゃない~」


また笑う。


あんこさんと話してると本当に楽しくて、もっともっと話していたくなる。


人を包み込んで癒してくれる、魅力的で素敵過ぎるお姉さん。


でも、仕事、あんまりサボれないもんね。


私は、あんこさんにお礼を言って持ち場に戻った。


ずっと時計ばかり気にしてる自分…


ソワソワして落ち着かない。


今までとはちょっと違う祐誠さんへの思いがあって、少し変な感じがする。


私、本当に『答え』を出せるのかな?


自分の気持ち、知りたいよ。


素直な今の気持ち。


ずっと無理に閉じ込めようとしてきた恋愛感情をちゃんと解放して…


それに向き合いたい。


希良君なのか、慧君なのか…


祐誠さん…なのか。


その『答え』を出して…


そこから新たな1歩を踏み出したいと、強く思った。
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