あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「あんこさんは、本当に綺麗だから…」


「雫ちゃんの方がいい女だよ。3人とも、前のバカ男とは全然違う。レベルが違うよ! みんなそれぞれに誠実だし、それに社長さんを選んだのは正解だったと思うしね。あの人のそばにいれば、必ず雫ちゃんは幸せになれる。絶対に間違いないよ」


私は、あんこさんの言葉にいつも救われてる。


できることなら、こんな自信のない自分と早くサヨナラしたい。


「ありがとうございます。少しずつ…変われるようにしますね」


「うんうん、大丈夫だよ。あの人が雫ちゃんを変えてくれる。まあ焦らずに…かな。さあ、仕事しよっか」


「あっ、はい」


それから私達は、夜まで慌ただしく働いた。


帰ろうと店を出た時、


「雫さん」


そこにいたのは希良君だった。


「どうしたの!? こんなところで」


驚いて思わず聞いた。


「ごめんね。雫さん終わるのそろそろかなって…待ってた」
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