あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「そうだったんですか…」


大切な人…


祐誠さんは、私のことをそんな風に紹介してくれてたんだ。


すごく、嬉しい。


「うちには、私も含め幅広い年齢層の榊様ファンがたくさんおりますから。みんな驚いてましたけどね。でも、お2人を見て…とてもお似合いだと思いました。憧れのお兄ちゃんみたいな人ですけど、美山様なら結婚されても安心です」


け、結婚って…


「そんな、まだ結婚とかは全然…」


「え! プロポーズはまだなんですか?!」


「そんなの、してもらえるかもわかりませんよ」


私は…苦笑いした。


「榊様、あんなにイケメンなんですから早くプロポーズすればいいのに。きっと照れてるんですよ。昔から女の子とキャッキャするタイプじゃないので…って、すみません。私まで無駄なおしゃべりばかりして」


可愛い人だな。


すごく好感が持てるし、きっと良い女将さんになるだろう。
< 231 / 394 >

この作品をシェア

pagetop