あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
嘘…


もしかして、このまま言ってもらえないかも知れないと思ってた『結婚』の2文字。


その人生を左右するような大事な大事な2文字を、祐誠さんは言ってくれた。


とんでもなく素敵なプロポーズ。


私は驚きつつも、身も心も引き締まる思いがした。


でも、これを私は素直に受け取っても良いのかな?


「返事、聞かせて」


甘く囁くその言葉に、私の目にはもう涙が溢れてる。


そっと閉じればひとすじ流れて…


「私…祐誠さんの奥さんになりたいです。ずっと側にいたい。だけど、本当に…私でいいんですか? あなたは榊グループの…」


そう言った瞬間、祐誠さんは私を抱きしめた。


「雫がいい。どんなことがあっても、絶対に君を守る。だから安心して」


抱きしめる腕の強さとその言葉に、私はこの人に着いていきたいと…心から思えた。
< 237 / 394 >

この作品をシェア

pagetop