あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
結婚式。


まだまだ全然実感は湧かないけど…


「祐誠さんの仕事に支障がなければ…来年の春、桜が咲く頃に…」


「いいね。2人が出会ってちょうど1年。今からスケジュールに入れて、そこに向けて準備を進めよう。思い出に残る良い結婚式にしたい」


「はい、本当に嬉しいです。私…こんなに幸せでいいのかな」


「同じだ。俺もそう思ってる」


「私達、まだ出会って間もないのに、こんな素敵なプロポーズをしてもらえるなんて…夢にも思ってませんでした」


「確かに出会って間もない。でも、俺の中には…ずっと雫がいたから」


私は、祐誠さんのどこまでも深い愛情にまた目を潤ませた。


この人を信じようと…心からそう思えた。


「少し冷えてきた。この景色を見ながら温かい露天風呂に入ろう」


「気持ち良さそうですね。でも、ちょっと恥ずかしいです…」


本当に、何度裸を見せ合ってもまだ慣れない。


「俺達は結婚するんだから。婚約者なんだ。恥ずかしがらずに…全てを見せて」
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