あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「雫さん、こんにちは」


「希良君!」


僕は、パンを並べる雫さんに声をかけた。


「カフェ2人いい?」


光平は頭を下げた。


「希良君のお友達? こんにちは」


「こんにちは、光平です。はじめまして」


「光平君ね。あ、じゃあ、2人ともパンを選んでね」


「僕は…メロンパンと塩パンで。あと、カフェオレ」


「は、早! 決めるの早すぎない?」


光平が言うと、雫さんが笑った。


僕達は、注文を済ませてからテーブルについた。


「さっきの人? 雫さんって言うのか?」


「そう。雫さんが…僕の大切な人」


「そっか…ちょっと驚いた。希良は年上が好みだったんだ」


「年上が好きっていうわけじゃない。好きになった人がたまたま年上だっただけだよ」


でも正直、年上の人を好きになったのは初めてだったけど…


「なんか希良が好きになるのわかる。綺麗な人だし、ちょっと…色っぽい。すごくいい女だ」
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