あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
とにかく今はとても充実した結婚生活を送れてる。


祐誠さんは私を愛してくれ、正孝を可愛がり、そして、私の両親まで大切にしてくれる。


『仕事もできて家庭も守れる、こんな素晴らしい立派な男はいない!』って、両親も太鼓判を押してくれてるし。


本当に…この人と出会えて良かった。


たくさんの愛情と思いやりをもらって、そのお返しに、私は少しでも祐誠さんを支えられる良き奥さんでありたいと思ってる。


常に努力はしていたい。


祐誠さんに言ったら、きっと『そのままでいい』って言ってくれるんだろうけど。


妻、母、そして女性として、いつまでも自分らしく輝いていられるように…


私はこれから先も、毎日しっかり前を向いて生きていこうと思う。


そんなある日、正孝が私に言ったんだ。


『お母さん。僕、理科の授業で星座を勉強したんだけど、プラネタリウムじゃなくて本物の星空を見たいんだ』


って。


『本当の星空…』


『そうだよ。日本一の星空が見れる場所。先生が長野県にあるって言ってた! 僕、行ってみたい』


そうだった…


毎日の生活に追われ、希良君が教えてくれたこと…すっかり忘れてた。
< 274 / 394 >

この作品をシェア

pagetop