あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
それからしばらくして、私達は祐誠さんの休みに私の両親も連れて長野に向かった。


ロープウェイに乗って、どんどん上がってく。


夜になって、すごく広い高原にみんなでシートを敷いて寝転んだ。


ガイドさんの説明を夢中で聞く正孝。


いろんな星座のことを教えてくれて…


本当に楽しいみたいで、終始ニコニコしてる。


興味津々の正孝を見てたら、私までワクワクしてきた。


まるで子どもの頃にタイムスリップしたみたいだ。


きっと、希良君もこんな風にここに寝転んで、小さな胸を踊らせながら、この星空を見てたんだろうな。


時間になって、一斉に電気が消えた。


全ての明かりがシャットアウトされたその瞬間…


空1面に星がびっしりと輝いて、それはそれは美しい光景が浮かび上がった。


「うわぁ!綺麗」


そう叫んで、正孝は空に向かって手を伸ばした。
< 280 / 394 >

この作品をシェア

pagetop