あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「今度ね、身内だけで結婚式をするから、北海道に来てほしいって。お休み取れるかな? 祐誠さんもぜひって言ってくれてるんだけど…」


「いつ?」


「4月だって。私達が結婚式を挙げた同じ日」


きっと偶然だろうけど、同じ日なんてますます嬉しい。


「いいじゃないか。正孝も春休みだしな。なら…その日にご両親も連れて、みんなで北海道に行こう。俺達も結婚記念日だし、お祝いの旅行も兼ねて」


「本当に? すごく嬉しい!」


この間の長野は、祐誠さんの時間があまりなくてゆっくりできなかったから、いつかゆったりと家族で過ごせたらいいなと思ってた。


それがこんなに早く実現しそうで、あんこさんの結婚と合わせ、ダブルで楽しみが増えた。


祐誠さんは、そんな私の頭をポンポンしながら微笑んだ。


ちょっと子ども扱い?


だけど…


こういう1つ1つの行動が嬉しくて、未だにドキドキする。


普段の生活の中で、何を言っても、何をしても、祐誠さんの魅力は日々更新され、私の全てを刺激する。


心も体も、毎日毎日あなたで満たされてる、


そんな祐誠さんと北海道旅行。


家族みんなで行けることも、今からすごくワクワクする。


でも、まだもう少し先だから…


それまで自分がやるべきこと、ちゃんと頑張ってやっておこうって思った。
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