あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
あなたは一途に私に恋をする
晴れた空。


薄い雲がゆっくりと流れるのを目で追う。


あんまり気持ちが良くて、思わず深呼吸した。


桜の花びらが舞う4月。


正孝が、結婚式を挙げた。


身内だけの式に、北海道からあんこさん夫婦と慧君が来てくれた。


正孝のお嫁さんは、同じ大学の同級生だった人。


とても可愛くて、優しい。


彼女もまた、パン屋でバイトをしていたらしく、結婚したら私のパン屋を手伝いたいって言ってくれてる。


そう…


私は、今までのスペースを広げて、少し従業員も雇って小さなパン屋をオープンさせたんだ。


名前は『Sizuku』


祐誠さんが付けてくれた。


家の敷地内ではあるけど、本当にお店が持てるなんて自分でもびっくりしてる。


毎日のことだからちょっと大変だけど、両親やお嫁さんにも手伝ってもらいながら、みんなで頑張っていくつもり。


結婚式が無事に終わって、あんこさん達と慧君は私の家に1泊してくれた。
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