あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
いろいろみんなで話をしたり、パンを焼いてワインで乾杯したりと、久しぶりに楽しい夜になった。


東堂社長とあんこさんは、経営について祐誠さんと正孝と話している。


正孝のお嫁さんも横に座って聞いてる。


「難しい話になってるね」


慧君が話しかけてくれた。


「本当に。私にはあまりわからないな」


ちょっと苦笑い。


「雫ちゃんも経営者だよ」


「確かにね。でも、私はパン作りがメインだし、実は正孝が経営面を手伝ってくれてるんだ。祐誠さんが勉強しなさいって」


「なるほどね。それはいい考えだ。榊社長は本当にいつも立派だな」


「そうだね…本当にいろいろ考えてくれてる。パン屋だって私のためにって祐誠さんが背中を押してくれて」


「雫ちゃんは…ずっとずっと幸せなんだ」


「うん、幸せだよ」


「…もう…これが最後だろうな。雫ちゃんに会えるのは…」
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