あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「いいじゃないですか~本当のことなんですから。それより、この可愛いイケメン君は誰ですか?」


目をパッチリ開けて首を傾げる。


「僕はイケメンじゃないですけど…渡辺 希良です。雫さんに会いにきました」


雫さんって…


希良君まで、名前で呼んでくれるの?


嬉しいけど、やっぱり男性に名前で呼ばれることに慣れてなくて、どうしても照れてしまう。


「雫さん? 2人はどういうお知り合い?」


果穂ちゃんの質問攻撃が始まった。


ちょっと怖い。


「雫さんとはいろいろあって。会いたいなって…」


えっ?


その言い方、変に意味深だよ。


「あ、あのね、この前ね。私が落としたイチゴを拾ってくれたの。それで、またパンを食べにきてって誘ったの」


慌てて言い訳してる私。


「なんだぁ~いろいろって言うから、雫さんの彼氏なのかと思いました~イチゴ拾ってくれただけですか? つまんないですね。でも、ここから恋が始まるかも知れないですから! 雫さん頑張って」


「か、果穂ちゃん!? へ、変なこと言わないでよ。ごめんね、希良君」
< 33 / 394 >

この作品をシェア

pagetop