あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
彼女に会うと元気が出るからって。
それは…俺も同じ。
50歳も半ばを過ぎたのに、それでも…この恋心は、あの時のまま色褪せることはない。
北海道に来て何度も告白されて、でも、1度だってこの人ならって思える人に出会えなかった。
周りは心配して、いつしか『一生あいつは結婚できない』とか『変わり者』なんて言われて…
全く、余計なお世話だ。
俺の中には昔から…彼女しかいないんだから。
みんなが言うように、確かに俺は死ぬまで独身だろう。
不器用で、ただ一途に想うことしかできなかったから…それも仕方ない。
『杏』の店の前。
あんこさんの車が帰ってきた。
「いらっしゃい。雫ちゃん、真美ちゃん」
「こんにちは。お邪魔します」
2人が車から降りて挨拶してくれた。
「よく来てくれたね」
「慧君、久しぶりだね。本当に元気そうで良かった」
雫ちゃん…
会う度に、そんな風に美しさが増すのはどうして?
それは…俺も同じ。
50歳も半ばを過ぎたのに、それでも…この恋心は、あの時のまま色褪せることはない。
北海道に来て何度も告白されて、でも、1度だってこの人ならって思える人に出会えなかった。
周りは心配して、いつしか『一生あいつは結婚できない』とか『変わり者』なんて言われて…
全く、余計なお世話だ。
俺の中には昔から…彼女しかいないんだから。
みんなが言うように、確かに俺は死ぬまで独身だろう。
不器用で、ただ一途に想うことしかできなかったから…それも仕方ない。
『杏』の店の前。
あんこさんの車が帰ってきた。
「いらっしゃい。雫ちゃん、真美ちゃん」
「こんにちは。お邪魔します」
2人が車から降りて挨拶してくれた。
「よく来てくれたね」
「慧君、久しぶりだね。本当に元気そうで良かった」
雫ちゃん…
会う度に、そんな風に美しさが増すのはどうして?