あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
男性陣がバーベキューを仕切り出し、女性はにぎやかに盛り上がってる。


久しぶりに楽しい時間が流れた。


「あの…慧さん」


真美ちゃんが話しかけてきた。


「ん? どうかした?」


「あっ、いえ、今日は私までお世話になって…本当にありがとうございます」


正孝君のお嫁さん。


優しくて可愛くて、良い子だ。


雫ちゃんも、この子を自分の娘みたいに大切にしてる。


「真美ちゃんも来てくれて、あんこさんは喜んでる。忙しいのにごめんね、ありがとう」


「とんでもないです。私もですけど、お義母さんも…みんなに会えるって、すごく楽しみにしてました」


「そっか、それは良かった…」


「ひとつ聞いてもいいですか?」


「ん?」


「慧さんって…お義母さんのこと…好きなんですよね?」


単刀直入過ぎる質問に驚いた。


思わずビールをこぼしそうになる。


「え…あ、あの…」


かなり動揺する俺のことを見て、真美ちゃんが笑う。
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