あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「失礼しますね。少し早めにお料理のご準備させて頂きます。今日は、良い鯛が入りましたよ」


いつもお世話になるベテランの仲居さん。


「あ、ありがとうございます。お願いします」


雫は、少し顔を赤らめてる。


俺はそれを見て『後で…ね』って、耳元でそっと囁いた。


ちょっと、意地悪だったか。


さらに顔が赤くなってく。


雫の声、顔、体…


いくつになっても可愛くて…


いつまでも女としての君を求めてしまう。


『雫が欲しい』


俺がそうやって自然に体を熱くさせてしまうのは、全部、君のせいだ。


君がいつだって、妖艶で魅力的だから。


ねえ、雫。


俺のこと…どのくらい好き?


俺は、君が思うよりも、その何倍も愛してる。


それだけは忘れないで。


この食事が終わったら…


後でこの気持ち、ちゃんと伝えるから。
< 380 / 394 >

この作品をシェア

pagetop