あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
after story ~雫side~
「こんにちは。これ、お願いします」
『Sizuku』には今日も朝からたくさんのお客様が来てくれてる。
「はい、ありがとうございます…え?」
私を見てニコニコしてる女性。
「私のこと…わかりますか?」
「もちろんです! 以前『杏』にパンを買いにきてくれてた方ですよね? 可愛いお子さんの手を引いて」
「嬉しい…はい、あの頃は本当に美味しいパンをありがとうございました」
懐かしい。
すごく若いお母さんで、小さな子どもさんと来てくれてた。
私、いつも思ってた。
こんな優しいお母さんに、自分もいつかなれるのかな? って。
「『杏』が閉店して、さすがに北海道までは買いにいけなくて。でも、どうしても『杏』のパンが食べたくて、久しぶりに店長さんに電話してみたんです。そしたらお取り寄せはしてないからごめんなさいって。でも、あの時いた店員さんがパン屋をしててすごく美味しいからって…ここを教えてくれました。だから、いてもたってもいられなくて、今日電車で来たんです」
『Sizuku』には今日も朝からたくさんのお客様が来てくれてる。
「はい、ありがとうございます…え?」
私を見てニコニコしてる女性。
「私のこと…わかりますか?」
「もちろんです! 以前『杏』にパンを買いにきてくれてた方ですよね? 可愛いお子さんの手を引いて」
「嬉しい…はい、あの頃は本当に美味しいパンをありがとうございました」
懐かしい。
すごく若いお母さんで、小さな子どもさんと来てくれてた。
私、いつも思ってた。
こんな優しいお母さんに、自分もいつかなれるのかな? って。
「『杏』が閉店して、さすがに北海道までは買いにいけなくて。でも、どうしても『杏』のパンが食べたくて、久しぶりに店長さんに電話してみたんです。そしたらお取り寄せはしてないからごめんなさいって。でも、あの時いた店員さんがパン屋をしててすごく美味しいからって…ここを教えてくれました。だから、いてもたってもいられなくて、今日電車で来たんです」