あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
私は、待ち時間の間にいろいろ話すうち、希良君に対する警戒心みたいなものがほとんどなくなっていた。


すごく優しくて気遣いもできて、それでいて夢に向かって頑張ってる…本当にいい子だってわかったからかな。


しばらく待って、いよいよ私達が乗る順番が回ってきた。


思わず胸を押さえたら、心臓がかなり早いスピードで脈打ってる。


大丈夫かな、私。


知ってるだけに怖いというか…


でも、ワクワク感もあって、複雑で不思議な気持ち。


ジェットコースターが入ってきて、私達の前にピッタリ止まった。


それに乗り込み、お腹のベルトをキッチリ固定する。


肩からの安全バーがないのが余計に怖さを誘う。


クルーさんの『LET'S RIDE!!』の掛け声でコースターは発進した。


もう、逃げられない。
< 43 / 394 >

この作品をシェア

pagetop