あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
「スーパーでバイトしてる時…買い物に来てくれるあなたをたまに見かけるようになって。気づいたら自然にあなたを探してる自分がいて。こんな気持ち初めてで、ずっとどうしたらいいかって悩んでた。そしたら、あの日、あなたがイチゴを…」


私を探してくれてたなんて、全然知らなかった。


「僕は、あなたを夢中で走って追いかけてた。やっと…話すことができたのに、上手く自分の気持ちを伝えられなくて。だから、勇気を出して誘ったんです。雫さんに絶対想いを伝えるって決めて」


敬語とタメ口が混ざって…


まだ私達の関係は微妙で複雑。


恋人同士でもないし、友達でもない。


でも…


こんなにドキドキしてるんだから…


もちろん私は希良君のこと、嫌いじゃない。


だからって、この雰囲気にのまれて、いいかげんなことは言えないし、言っちゃいけない。


「嬉しい…よ。ありがとう。年上の私なんかにそんなこと言ってくれて…本当にびっくりしてる」
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