あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
社長としてのあなた
2日後、私はパンの配達に出ていた。
自転車で街を走り抜ける。
あまりスピードは出さないように気をつけながら、まだ先にある会社を目指す。
ずっと平地だし、春の優しさに包まれながら、気持ちの良いサイクリングだ。
地図を何度も見て頭に入れたから、間違わずに辿り着けるだろう。
しばらく走ってたら、オフィスが立ち並ぶ地域に入った。
ゆったりとした時間が流れる『杏』の辺りに比べると、人の流れが早く感じる。
スーツを着た男性、女性が目立ち、颯爽と風をきって歩く姿がみんなカッコいい。
「えっ? ここ?」
『杏』から自転車で12、3分。
『榊 SAKAKI』という、あの人が社長を務める会社に到着した。
私は、邪魔にならないように気をつけて自転車を止め、改めて下から遥か上を見上げた。
首を90度に反らすくらいのかなり大きなビルだ。
自転車で街を走り抜ける。
あまりスピードは出さないように気をつけながら、まだ先にある会社を目指す。
ずっと平地だし、春の優しさに包まれながら、気持ちの良いサイクリングだ。
地図を何度も見て頭に入れたから、間違わずに辿り着けるだろう。
しばらく走ってたら、オフィスが立ち並ぶ地域に入った。
ゆったりとした時間が流れる『杏』の辺りに比べると、人の流れが早く感じる。
スーツを着た男性、女性が目立ち、颯爽と風をきって歩く姿がみんなカッコいい。
「えっ? ここ?」
『杏』から自転車で12、3分。
『榊 SAKAKI』という、あの人が社長を務める会社に到着した。
私は、邪魔にならないように気をつけて自転車を止め、改めて下から遥か上を見上げた。
首を90度に反らすくらいのかなり大きなビルだ。